危険物取扱者試験 第1類 合格テキスト
乙種危険物取扱者
第一類酸化性固体
第1類は酸化性固体です。
品名が多く、一見覚えることが多いように感じますがほとんどがカリウムK、ナトリウムNa、アンモニアNH3の化合物です。
塩素酸塩類 | 塩素酸カリウム 塩素酸ナトリウム 塩素酸アンモニウム 塩素酸バリウム |
過塩素酸塩類 | 過塩素酸カリウム 過塩素酸ナトリウム 過塩素酸アンモニウム |
無機過酸化物 | 過酸化カリウム 過酸化ナトリウム 過酸化カルシウム 過酸化バリウム 過酸化マグネシウム |
亜塩素酸塩類 | 亜塩素酸ナトリウム |
臭素酸塩類 | 臭素酸カリウム |
硝酸塩類 | 硝酸カリウム 硝酸ナトリウム 硝酸アンモニウム |
ヨウ素酸塩類 | ヨウ素酸カリウム ヨウ素酸ナトリウム |
過マンガン酸塩類 | 過マンガン酸カリウム 過マンガン酸ナトリウム |
重クロム酸塩類 | 重クロム酸カリウム 重クロム酸アンモニウム |
その他政令で定めるもの | 三酸化クロム 二酸化鉛 次亜塩素酸カルシウム |
共通の性質
①分解すると酸素O2が発生する
⇒周りの物を燃えやすくする(強酸化性)
⇒周りは燃やすが自分自身は燃えない
(不燃性)
②可燃物・有機物などの燃えるものと混ぜると、加熱・衝撃・摩擦で爆発する
③硝酸や塩酸などの強酸と反応すると酸素O2が発生する
④比重が1より大きい
⑤無色結晶や白色粉末が多い
⑥水に溶けるものが多い
貯蔵・取扱い・火災予防
①火気・加熱・衝撃・摩擦を避ける
②燃えやすいもの(可燃物や有機物など)や強酸と接触させない
③容器を密栓して換気のいい冷暗所で保存する
消化方法
一般的第一類⇒大量の水で冷却消化
しかし!!
アルカリ金属の過酸化物には
!!水厳禁!!
過酸化物(K2O2,Na2O2,MgO2など)
⇒ 粉末消火剤 か 乾燥砂
性質
いよいよ本題、各物品の性質について見ていきます。
非常に多いです…。
しかし、物品の陽イオン(右側)に注目してみてください。
そう、ほとんどがカリウムK、ナトリウムNa、アンモニアNH3ばかりなんです。
次はその3つに注目して表を見ていきましょう。
水に溶ける、アルコールに溶ける溶けない、少し規則性がある気がしますね。
共通の性質にある通り、比重も1より大きいものばかりです(数値まで覚える必要はありません)。
着色してある部分は特に頻出なのでしっかり覚えましょう。
続いて過酸化物についてまとめたものを見ていきます。
最後にその他政令で定められたもので頻出の3品目を見ていきます。
※潮解性と吸湿性の違いについて |
「特徴に潮解性と吸湿性ってあるけど同じようなものじゃないの?」って思いませんか?
潮解性とは空気中の水分を取り込み、その水に溶解して液体状になる性質です。
一方吸湿性は空気中の水分を吸収して内部に取り込む性質です。
潮解性と似ていますが形状は変化しません。